スクエニ系列の漫画の応援を中心にその他諸々のレビューも行う雑記ブログ。
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今日は2007年度最初のガンガンの発売日ということで、現在の少年ガンガンという存在について考えてみる。
まずガンガンと聞いて、真っ先に思いつく連載作品は鋼の錬金術師であろう。
鋼の錬金術師は人気に関しても売り上げに関してももワンピースと並んで、日本の二大少年漫画であることはまず間違いない。
単行本は13巻時点で2000万部突破と、各巻150万部以上という圧倒的な売り上げを誇り、社会に与えた影響も非常に大きいものである。
アニメも視聴率16%を超えたり、後半のオリジナル部分は原作と独立したアニメとして高い評価を受けているようだ。
映画のシャンバラを征く者では、アニメ映画としては異例の観客動員数100万人を記録と、まさに鋼ブーム絶頂期だろう。
ガンガンの発行部数を倍以上にしたのは紛れもなく鋼の錬金術師の影響で、その功績は非常に大きい。
ただ、ガンガンは鋼の錬金術師に頼りきってしまっている部分がある。
確かにこれだけの人気を誇る漫画を前面に押し出す気持ちもわからなくはないが、
ここまで依存しきっていると鋼の錬金術師の連載が終わった瞬間にガンガンも終わると言っても過言ではない。
鋼の錬金術師以外の作品はどうなのか?それらに関して考察してみる。
■ソウルイーター
流石に鋼の錬金術師ほどの人気はないが、ガンガンを支えている貴重な作品の1つと言える。
スクエニ系では珍しく、連載開始当初から人気を得ることが出来たのが成功要因か。
絵柄は非常に独特でアクの強い要素はあるが、キャラクターの設定は魅力的。
戦闘シーンも良く描写されていて、あらゆる面で平均以上の漫画だと思う。
俺はそこまで好きではないが、それでも無視することは出来ない存在。
■666〜サタン〜
作者はジャンプでNARUTOを描いている岸本斉史の弟。
当然その事で鳴り物入りで連載開始したのはいいものの、正直な話面白いとは言い難い。
特に面白くもなく、だらだらと連載を続けているような印象しか残らない。
それが何故今現在も連載が続いているかといえば、岸本斉史の弟というバックボーンに守られてるからだろう。
そんな面白くもない漫画が連載を続けられていても、新作を載せる枠が減って可能性を潰してしまうだけ。
■女王騎士物語
王道熱血バトル漫画の要素を片っ端から並べただけのような作品。
あまりにも王道というか、単純すぎてはっきり言って見るに見れません。
666〜サタン〜と同じく、この現状を放置している編集者には問題がある。
■衛星ウサギテレビ
魔法陣グルグルの衛藤先生の新連載ですが、グルグルが非常に面白い作品だったのに対して、この漫画はお世辞にも面白いとは言えません。
何で打ち切らないの?と言いたくなるくらい酷い作品です。
絵に関しても微妙だし・・・新人のためにも読者のためにも打ち切るべきです。
■スパイラル・アライヴ
前作のスパイラル〜推理の絆〜の外伝的作品で、時間系列的には本編の2年前に当たる。
元は本編のスパイラルと同時進行で連載していたのだがスケジュール的に厳しかったのか、隔月連載を経て長期休載。
そして2006年9月号から復帰を果たし現在に至る。
連載を再開して間もないが、スパイラル本編が鋼の錬金術師に次ぐ人気だった所為か、
再開記念に書き下ろし下敷きを付けたり、センターカラーを描くなど既に看板漫画の1つとして定着している
実際にかなりの支持も得ているようで、本編より物語が明るく読みやすい等とも言われているようだ。
本編はリアルでダークなファンタジーという感じだったが、アライヴは一風変わった存在の清隆の登場頻度が増えたことと、
関口伊万里などの本編にはあまり居なかった明るいキャラが登場するようになったことから、より一般受けしやすくなっている。
また、高町亮子などの人気はあったが登場頻度が少なかったキャラが主役格として描かれている面も嬉しい。
本編とは大きくイメージは異なるが、物語の核となる部分は壊さずにこれだけの変化を出しているのは見事。
■PAPUWA-パプワ-
護って守護月天などの人気作品に並ぶほどの看板漫画だった>南国少年パプワくんの続編。
ギャグなどの面白さが前作と比べてあまり変わらないのが非常に良い。
前作の敵役だったリキッドとシンタローの役が入れ替わり、新鮮味を増したところも評価できる。
安定してバランスの良い作品だが、突出した面白さがないのが残念なところ。
■鋼の錬金術師
前述でも言ったとおり、今のガンガンを支えている立役者的存在。
魔法や気などを使う漫画は数多くあったが、錬金術という現実的な力に目を向けた点が凄い。
「何かを得るためには何かを失わなければならない」という深く重いテーマと錬金術という力が絶妙なバランスで成り立っている。
等価交換の法則や扉の向こうの世界など、数々の凝った設定には脱帽としか言いようがない。
描写も上手く、非常に重いストーリーにも拘らず時折入るギャグも邪魔をしていない、むしろ引き立てている。
特に、嘘だとわかっていてもそれに縋るしかないロゼと、研究者としての狂気に駆られたタッカーの描写は文句の付けようがない。
しかも、これほど大作になった漫画を新人が描き始めたというから驚くこと他ならない。
まさに日本漫画至上が生み出した傑作中の傑作と言ったところ。
ワンピースと鋼の錬金術師は、ドラゴンボール並に後世に語り継がれる漫画になることは間違いないだろう。
■はじめての甲子園
タイトルのとおり、野球を題材としている。
ただ、ギャグ要素が非常に強く、真面目に野球をやっている描写はあまり見受けられない。
そういう点ではサッカーを全くやっていない清村くんと杉小路くんとに似ている。(ギャグの方向性は全く別物だが)
ギャグはなかなか面白く、キャラクターもアミ彦が秀逸過ぎるほどにキャラが良い。
部員が揃えば真面目に野球をやる可能性もあるので、個人的にかなり期待している。
■王様の耳はオコノミミ
美味いお好み焼きを作るという事を目的とした料理漫画。
題材にお好み焼きにスポットを当てたのはかなり斬新。
お好み焼きといえば広島風や大阪が風が思い浮かぶだろうが、主人公が作るのは全く関係のない新潟風。
新潟の米を活かしてお好み焼きを作る辺り、まさに新潟風と言える。
お好み焼きを食べて美味さを審査する人のリアクションがあまりにも異常で、焼きたてジャぱん!と似ているのが問題。
斬新な設定を活かしきれていないような面が目立つ。
■屍姫
ホラーアクション漫画だが、屍人の現世に対する未練などがよく描かれていて、読みきり時代から密かに期待していた作品。
主人公達は別に戦いたいから戦っているわけではなく、成仏して天国に行くために契約して戦っている。
屍人との戦いでは残酷な描写などが目立ち、テーマも重く、子供向けの作品とは言い難い。
だがそれ故に面白い部分も多く、手足が飛ぶような描写は非常に緻密で出来が良い。
ガンガンはダーク系の漫画のほうが面白いと言う傾向にある。
■ハレグゥ
ブラックなギャグで支持を得ていたジャングルはいつもハレのちグゥ!の続編。
ブラックユーモアは健在なのだが、全体的な面白さが損なわれている感がある。
絵に関しても、個人的にはハレのちグゥ!の初期の頃の方が好き。
■ヴァンパイア十字界
スパイラルと同じく、城平京が原作の作品。
ストーリーもキャラクターも設定も悪くはないのだが、突出した部分がないという感じ。
同じ原作と言うことでどうしてもスパイラルと見比べてしまう。
西洋的なファンタジーより、現代的なリアルファンタジーの方が好感を持てたというところか。
■マテリアル・パズル
俺が猛プッシュしている土塚作品の1つ。
恐らくガンガンの中では一番王道ファンタジーしている。
この漫画が題材にしている魔法というテーマは散々使い古されているが、一口に魔法と言っても設定が斬新である。
物質などの魔力(炎やガムなど)を変換して魔法を構築すると言うのは真新しい。
最近は魔法という力を何故使えるのかの説明もなくただ使っている漫画が多い中、この漫画は詳細に説明がしてある。
原理も複雑でなくわかりやすく親しみやすいのがポイント。
この漫画の何よりの鍵は、キャラクター設定にあるだろう。
死ぬたびに体が入れ替わり永久に死ねない3人の主人公と、強敵から雑魚まで詳細なキャラ設定が描かれているのが魅力。
キャラの使い捨てされない漫画っていうのはやっぱり面白いと思うんですよ。
ストーリーもとにかく王道で、バトルも王道。
特にミカゼが関わるバトルは神漫画になるとまで言われるほど高い評価を受けている。
ただ問題なのが作者の画力の低さ。
最近は安定してきて確実に向上はしているものの、お世辞にも上手いとは言えない。
コマ割りなどは上手いが、画力がそれらを活かしきれていないのが実に惜しい。
ギャグは合わない人は合わないし合う人は合うの代表だと思う。
固定ファンは多いものの、単行本の売り上げはさほど良くない。
17巻まで刊行され、分厚いガンガン約60ページをカバーしているのだから今更打ち切りはないだろうが、それだけは心配。
■ながされて藍蘭島
可愛い女の子キャラが描かれる、典型的な萌え漫画の一種。
キャラクターは非常に良いしドタバタコメディも面白く、紛れもなくガンガンを支えている作品の1つだろう。
久々にガンガン本誌からのアニメ化が決定したのは素直に嬉しい。
■円盤皇女ワるきゅーレ
藍蘭島と同じく萌え漫画枠の1つだが、萌え要素に偏りすぎててつまらない。
コメディ要素もさして面白くもないし、画力は高いがただそれだけという印象。
萌えだけを求めている人には良いかも。
■総括
今評価した作品は一部。実際にはもう少し作品が多いです。
確かに鋼の錬金術師がなくなったら危ういが、やっていけなくなるということはなさそう。
少なくともソウルイーターやスパイラル・アライヴがある内は何とかなるだろう。
だが危ういことには変わりがないので、鋼の錬金術師の連載が終わる前にもう1つ代表的と言えるような漫画が欲しいところ。
というか、ガンガンは雑誌を分けていなければもっと売れると思う。
666〜サタン〜、女王騎士物語、衛星ウサギテレビ、円盤皇女ワるきゅーレやその他諸々を切って、
ガンガンWINGから機工魔術士-enchanter-、瀬戸の花嫁、dear、ちょこっとヒメ、東京イノセントを、
GファンタジーからE’S、ガンガンパワードから仕立屋工房と君と僕、
ヤングガンガンからすもももももも、BAMBOO BLADE、咲-saki-辺りを引っ張ってきた方が良いだろう。
もしこれだけの作品を引っ張ってきたら鋼の錬金術師がなくなっても余裕で安泰だろうし、本誌の売り上げも2〜3倍にはなると思う。
まぁ、夢物語みたいな話なんだけどね。
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