自殺したオリックスの小瀬選手について。
大卒即戦力選手がなかなか結果を残せない今の時代で1年目から才能の片鱗を見せ、2年目で確信に変わりつつあった小瀬には正直期待していた。
1つ年上の坂口が昨シーズン規定打席到達で打率.317を記録し、守備でも魅せたので今期は小瀬がブレイクして12球団屈指の外野陣が形成されるものと思っていた。
それこそ10年前のイチロー、谷、田口のような他球団を寄せ付けない絶対的なものになるかもしれないと。
他球団のことながらそれくらい期待していた選手だけにショックは大きいし悲しい。
でもそれ以上に裏切られたという思いと怒りが込み上げても来る。
小瀬にとっては自殺することで悩みから逃れられたのだろうし、悪いことだとは思うが自殺という手段に対しては責めることは出来ない。
タクローもこの件についてブログを書いていて、それは正論だと思うし共感も出来る。けど
>死のうとする勇気があるなら、それを生きる勇気に変えてほしい。
これは違うと思う。俺は自殺は勇気ではなく逃避だと認識している。
生きるよりも死ぬ方が自殺者、今回の件の小瀬にとっては死んで逃避する方が遥かに楽だったのではないか。
他に何か手段はあったのかもしれないけど、最終的に自分の意思で死ぬという手段を選んだのなら”それ”には責めようがない。
だけど今回のケースは全てが最悪だった。
先述したように小瀬は将来有望な選手だったのだ。それこそ5年後、10年後もレギュラーとして定着していたかもしれないほどに。
そんな選手が急に居なくなってしまうと現状の戦力的にも大変だし、また新しい外野手を獲得し育てなければならないので将来的にもかなりの大打撃を被ったことになる。
そしてオリックスの外野は小瀬を除くと9人しか居なくなる。2軍の試合のことも考えるとかなり心許ない人数だ。
下手をすれば身銭を切ってトレードで外野手を獲得しなければならなくなるだろう。
単純に戦力の低下だけではなくチームの士気にも大きく関わってくる。
よりにもよってキャンプ真っ最中の自殺。オリックスの選手はキャンプが終わるまで小瀬が亡くなったホテルに泊まり続けなければならない。
特に仲の良かった主戦力の坂口や大引には今回の一件はとても重く圧し掛かってくるはず。
事故や病気で亡くなるのならまだチームが一体となって奮起するということもあるかもしれないが、自殺となると亡くなった小瀬のために優勝を狙うというのも何かおかしい。
オリックスは開幕する前から鎖に繋がれ自由を奪われたような状態であるも同然。始まる前から大きなハンデを背負っている。
それも今年1年限りというのはかなり難しい、というかまず無理だ。かなりの年月が経つか選手の大半が入れ替わりでもしない限り呪縛は続く。
今回の件について詳細を発表しないことで球団のイメージが低下し、ドラフト指名拒否なんてこともあるかもしれない。
オリックスだけではなく小瀬と同じ近大出身で、後輩の小瀬を可愛がっていたうちの藤田にも悪影響が出てくるかもしれない。
ソフトバンクの大隣、ヤクルトの山本、広島の小窪辺りにも同じことが言える。
考えられるだけでも相当の悪影響が今後に現れてくる。
だから野球ファンとして、小瀬が自殺という手段をとったあとの結果については怒りを覚える。
ファンも家族もチームメイトも球団も球界も誰も救われない。
もう二度とこんなことは起こらないで欲しい。起こして欲しくない。
心配しなくてもそうそうこんなことは起こらないだろうが、可能性をゼロに近づけるためにも選手のカウンセリングだとか、心のケアを重要視してもらいたい。
二度目を起こさないことが小瀬の供養にもなるのではないか。